2020-01-12から1日間の記事一覧

Siegelモジュラー形式環と計算機代数

Rungeという人の1993年の論文On Siegel modular forms. Part I. https://doi.org/10.1515/crll.1993.436.57に、Siegelモジュラー形式環の構造が、有限群の不変式の計算と、環の商体内での正規化(整閉包)によって計算できるという結果が書いてある(Theorem3.1…

解析力学から見た古典/量子Kepler系の解法

古典Kepler系の解析解 https://vertexoperator.github.io/2016/12/01/kepler2d_classical.html2次元量子Kepler系の束縛状態 https://vertexoperator.github.io/2016/12/01/kepler2d_quantum.htmlで、2次元のKepler系を、古典力学と量子力学で解いている。多…

Chapman-Jouguet理論

物理で定義とか真面目に考え出すと、辛いことになるけど、"法線方向の速度が不連続に変化する波面の伝播"を衝撃波と総称する立場からすると、発熱反応を伴う圧縮衝撃波がデトネーション波ということになる。発熱反応を伴う衝撃波では、膨張波も存在すること…

higher genus AGMは超幾何級数表示を持つか

a,bの算術幾何平均を、M(a,b)として、FがGauss超幾何関数の時であることは、よく知られてる。 19世紀後半に、Borchardtという人が、種数2のテータ関数(テータ定数)の倍角公式に基づいて、算術幾何平均の一般化を作ったようだ。[PDF] 算術平均の周辺:Borchar…

防御力の物理〜cavity expansion model

弓矢の貫通力 https://m-a-o.hatenablog.com/entry/2019/09/22/185608に書いたcavity expansion modelは、由来を、ちゃんと調べなかったけど、起源は、1945年の論文[1] The theory of indentation and hardness tests https://doi.org/10.1088/0959-5309/57/…