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2050年には世界人口90億を超えるというのは、よく聞く。世界人口の推移を見ると、1950年代以降ほぼlinearに増えてて、このままのペースで2050年までいけば90億という数値になる
地域ごとの区分を見ると、中国の増加率は、減少傾向にあることが分かる。インドを含む南アジアでは、1980年代以降ほぼ一定の増加ペースを維持していて、アフリカで、増加は加速する傾向がある。あまり注目されないけど、アフリカ全体では、10億以上の人口がいるので、世界人口に与える影響は大きい
出生率を見ると、世界のほとんどの地域で30年以上前から減少傾向にある。欧米･東アジア・東南アジア諸国では、既に出生率1.5~2.0程度になって安定している。出生率が高いのは、アフリカだけど、それでも1990年代以降出生率は下がり始めている。出生率の低下、死亡率の低下、人口増加の加速がリンクするのは、万国共通らしい
世界の地域ごとの出生率推移
http://www.google.co.jp/publicdata/explore?ds=d5bncppjof8f9_&ctype=l&met_y=sp_pop_grow&hl=ja&dl=ja#!ctype=l&strail=false&bcs=d&nselm=h&met_y=sp_dyn_tfrt_in&scale_y=lin&ind_y=false&rdim=region&idim=region:SSA:NAC:ECA:MNA:EAP&idim=country:IND:JPN:CHN:FSM&ifdim=region&hl=ja&dl=ja&ind=false
中国の人口増加は、15億に到達する前に止まるかもしれないけど、アフリカがそれを補うように伸びていて、インド及び南アジアは現在も一定ペースで増加している。人口増加率の推移を見ると、下がってきてはいるけど、今のペースだと、0%になるのは、2050年前後になりそう。2050年に0%になるということは、それより前の段階で、増加が緩やかになっていくはずなので、人口90億にはならないかもしれない。国連の低位推計では、2050年の世界人口80億ということになってるけども、このあたりが妥当かもしれない
人口増加率の推移
http://www.google.co.jp/publicdata/explore?ds=d5bncppjof8f9_&ctype=l&met_y=sp_pop_grow&hl=ja&dl=ja#!ctype=l&strail=false&bcs=d&nselm=h&met_y=sp_pop_grow&scale_y=lin&ind_y=false&rdim=region&idim=region:SSA&idim=country:IND&ifdim=region&tdim=true&hl=ja&dl=ja&ind=false
こうしてグラフを見てみると、アフリカも豊かになっていってるんだなと思う。遠い場所から数値だけ見てると、civilizationやってる気分にしかならんが。
世界人口予測は難しいと聞くけど、地域ごとの出生率、死亡率の変化は、かなり単純な傾向が見えるので、定量的にやるのも、そんなに難しくない気がした。核戦争とか、技術革新による大幅な寿命の延長みたいなことは、予測困難だけど
